医療の情報システム化とエッジコンピューティングの利用

情報量が多くなった現在、さまざまな分野において情報システム化が進んでいます。医療の分野も例外ではなく、電子カルテの導入といったシステム化を進めていますが、まだまだ途上で課題も多く残ります。そこで、情報システム化促進の手段として、エッジコンピューティングの導入が注目されています。医療の情報システム化に対して、エッジコンピューティングはどのように利用されているのでしょう。

医療の情報システム化の現状と課題

医療の情報システム化の今までと現状

日本における医療の情報システム化への取り組みは、1970年代に始まりました。1990年代半ばまでにかけては、業務の効率化を目的としていましたが、1996年から電子カルテ導入による院内全体の情報共有が始まりました。2000年代に入り、院内にとどまらず地域全体での情報共有へとその取り組みは広がり、2018年現在ではビッグデータの解析や研究、再生医療など多くの活用方法が検討されています。

今後の課題

上述のとおり、医療の情報システム化には大きな期待が持たれています。しかし、その実現のためには解決すべき課題があるのが現状です。
まず、情報システム化の実現には大量の情報の蓄積、効率的な情報収集が必要です。そのためには、データの品質管理を継続的に行える標準化作業が欠かせません。標準化作業の実施の際には将来の利活用を見すえ、規格や方法の統一もしておくべきでしょう。また、大量の個人情報を取り扱うことになるので、適切な管理の徹底も必要です。当然ながら、これら作業実施のための人員や資金の確保も重要になるでしょう。

医療の情報システム化。さらなる促進のために

医療の情報システム化により、現場では多くのデータがネットワークを通じてやりとりされています。先に述べた電子カルテはもちろん、医療の業務管理や機器のデータ送信など、その種類はさまざまです。そのため、もし通信容量の不足によりデータ遅延が発生すれば、業務や医療行為に多大な影響をおよぼします。そこで注目されているのがエッジコンピューティングの導入です。
エッジとは日本語訳で境界を意味します。エッジコンピューティングとは、入力したデータを機器から遠く離れた大規模なクラウドではなく、その手前、境界線上にある中小規模のサーバーで処理させる方法です。
近年、データ通信量の爆発的な増大により、クラウド上でのデータ通信に遅延が生じやすく、リアルタイムでの処理に不適切となってきています。そこでクラウドの手前、ローカルネットワーク上のサーバーで処理を行うことにより、通信の高速化を実現するのです。
エッジコンピューティングを安全確実、かつ安定的に運用するためには、サーバーやネットワーク機器などの設置方法やセキュリティが非常に重要となります。

医療の情報システム化におすすめのソリューション

エッジコンピューティングに対応した製品の拡充が進んでいます。リタールのエッジデータセンターソリューション”Smart Package“もそのひとつです。
エッジコンピューティングのために専用のサーバールームを用意しようとすると、非常に過大な初期費用がかかります。Smart Packageは、密閉型のラックと空調(クーリングユニット)をセットにし、施設としてではなく一設備として導入することが可能です。
Smart Packageの優れている点は、そのオプション装備の充実性です。
サーバーやIT機器の熱対策として、クーリングユニットは標準装備されています。
そこに監視システムを追加し、ラック内の温湿度や機器への電力供給状況をモニタリングすることが可能です。また、防犯センサーや電子錠などを組み合わせることで、セキュリティ対策を強化することもできます。
さらに、煙検知器と消火システムを追加することにより、もしラック内で火災が発生したとしても、早期発見と消火が可能です。消火剤は、IT機器専用のもので、ラック内のみに充満しサーバーを守ります。
このように、Smart Packageは製品単体でサーバールームと同等の性能を有しています。医療の情報システム化に導入されれば、大きな成果をもたらしてくれるでしょう。

医療における情報システム化の未来

医療における情報システム化促進の手段として、エッジコンピューティングの利用を紹介しました。エッジコンピューティングは、情報システム化だけにとどまらず、遠隔医療のリアルタイムサービスへの利用も検討されており、可能性はまだまだあります。医療の情報システム化は医療全体の発展につながる大事な話です。医療の未来をつくるために、Smart Packageは重要な役割を果たすことができるでしょう。

 

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参考:

リタール公式Webサイト

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