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    制御盤に使われる主要電子部品の役割と主なメーカーの紹介

    制御盤にはさまざまな電子部品が使われており、そこには多くのメーカーが関わっています。仕様やコストを考慮し、どのメーカーのどの部品を採用するかの判断は、制御盤設計において重要な工程です。そこで、制御盤における主要電子部品とそれぞれの役割、主なメーカーについて紹介します。

    制御盤に使われる主要電子部品とは

    制御盤には非常に多くの電子部品が使われており、種類もさまざまです。そのなかでも、コネクタ、リレー、スイッチ、PLC、温度センサーは必須の部品で、ひとつの制御盤に複数使われます。これら5つの電子部品について次章で説明します。

     

    各電子部品の役割

    前章で紹介した5つの電子部品の役割を紹介します。

    コネクタ

    電線同士、もしくは電線と各電子部品を電気的に接続する部品です。電気的に接続する方法にはほかにも「はんだ付け」や「圧着」などがありますが、接続後に回路を変更するときはその都度ケーブルを切断しなければなりません。コネクタを使えば切断と接続が簡単にでき、部品の交換が容易になります。

    コネクタとは? コネクタの役割と種類について解説

    制御盤製造4.0

    リレー

    コイルとスイッチで構成される電子部品で、回路に生じる電流のオンとオフを制御することができます。ライトやモーターなど消費電流の大きな電子部品を使う際、突入電流が生じてスイッチが発熱や焼損することを防ぐ、操作者への感電を防止するといった役割を担います。

    スイッチ

    リレー同様、回路に生じる電流のオンとオフを制御する電子部品です。

    PLC

    “Programmable Logic Controller”の略です。三菱電機製のシーケンサという商品が有名であることから、PLC自体をシーケンサと呼ぶこともあります。本来は多数のリレーを組み合わせてつくられる制御回路を、プログラムとして内部に組み込んだ制御装置です。制御盤のコンパクト化には必要不可欠です。

    温度センサー

    制御盤にはさまざまな電子部品が使われているため、どうしても熱を持ってしまいます。熱による機器の破損を防ぐため、熱電対やサーミスタ測温体などの温度センサーが必要です。

     

    制御盤に使われる主要電子部品の主なメーカー

    前章で挙げた主要電子部品を販売している代表的なメーカーを紹介します。

    三菱電機

    国内の大手総合電機メーカーで、幅広い分野の電気機器を扱っています。FA機器にも強く、代表的な商品であるシーケンサは先述の通りPLCの呼称として使われています。そのほかにもセンサーや送風機、コンデンサなど制御盤に使われる多くの電子部品の取り扱いがあります。駆動機や産業用ロボット、加工機など、制御盤の分野以外の電子部品も豊富です。

    富士電機機器制御

    富士電機グループ会社のひとつです。リレーやスイッチ、PLCのほかにも、計測機器や操作表示機器など、制御盤の製作に必要な電子部品を多数扱っています。

    オムロン

    京都に本社のある大手電機機器メーカーです。コネクタやリレー、スイッチ、PLC、温度センサーをはじめ、ネットワーク機器やファンなど制御盤の製作に不可欠な電子部品を幅広く扱っています。

     

    制御盤に使われる電子部品や関連メーカーはほかにも多数

    制御盤に使われる主要な電子部品や主なメーカーについて紹介しました。しかし、制御盤にはほかにもさまざまな部品が必要になる場合があり、使用する電子部品の関連メーカーも数多く存在します。多種多様な選択肢から、設計する制御盤の仕様に合った電子部品やメーカーを上手に選定することが大切です。

     

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    参考:

    リタールの技術ライブラリ 「規格に適合したスイッチギア及びコントロールギアの製作IEC 61439適用」

    本冊子は、新規格IEC 61439 準拠に必要な様々な対策を講じる上でのお手伝いをするために作成しました。リタール製規格適合システム製品の利用に関するご相談から貴社機器の要求設計や日常検査のご提案まで、幅広くご利用ください。 ※新規格IEC 61439における変更点の他、「設計検証報告書」の作成方法などについて、85ページにわたって解説しています。

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