太陽電池はどのような仕組みで電気をつくり出しているのでしょうか。普及が進み、いまや太陽電池は学校、病院、一般家屋などいたるところで活用されています。太陽電池について、仕組みと種類をご紹介します。
「太陽電池」は電池と呼ばれますが、実際は蓄電する機能のことではなく、発電する機能を指します。通常、物質に太陽光が当たると熱が発生します。太陽光に当たることで電気的なエネルギーへと変換するのが太陽電池です。この変換の仕組みには、半導体が使われています。
ひと言で言うと太陽電池とは、半導体を利用して光のエネルギーを電気エネルギー(電力)に変えるのことです。
では、もう少し具体的に太陽光から電気がつくられる仕組みを見てみましょう。
ふだん私達の周りにあるすべての物質には、大量の電子が含まれています。この電子は光をエネルギーとして吸収または反射する性質を持ちます。物質が光を受けると、物質中の電子が一度光のエネルギーを吸収します(光電効果)が、再び元の状態に戻ろうとします。このとき、電子は吸収したエネルギーを周囲に放出します。ランダムに放出されたエネルギーは熱となり物質の温度を上げることになります。これが、太陽の光が当たることによって物質が温められる仕組みです。
太陽電池も、電子と光の関係を利用しています。光が太陽電池に当たると、太陽電池中の電子が光をエネルギーとして吸収します。ここまでは通常の物質と同様ですが、太陽電池には、太陽光を電気エネルギーへ変換するための特別な仕組みがふたつあるのです。ひとつは、半導体により光を吸収した電子を選別する仕組み、もうひとつは、選別された電子を外部に送り出す仕組みです。このふたつの仕組みにより、太陽電池は光を熱ではなく電気エネルギーへと変換し、外に送り出しているのです。
太陽電池は多くの可能性を秘めた発電方法として注目が集まり、研究が進められてきました。その結果、さまざまな特性を持った太陽電池が開発されています。太陽電池の種類を何点かご紹介します。
太陽電池の仕組みを簡単に説明し、実用化されているもの、これから実用化が期待されるものなど、太陽電池の種類をご紹介しました。太陽電池を含め、自然エネルギーから電力を生み出す再生可能エネルギーは非常に注目を集める分野です。今後もさらに研究が進み、より効率のいい太陽電池が生み出され、エネルギー供給の柱となっていくかもしれません。
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参考:
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