生産現場のサーバ設置で実現するIoT化とは

ドイツの「インダストリー4.0」やアメリカの「インダストリアル・インターネット」、中国の「中国製造2025」と、世界中で生産現場へのIoT化が進められています。日本も2015年10月に総務省・経済産業省の協力のもと、IoT技術活用を進めるためにIoT推進コンソーシアムを設立しました。また、2017年3月に開催されたドイツ情報通信見本市にて安倍首相は「コネクテッドインダストリーズ」の概念を提唱しました。そのため、工場や倉庫のIoT化に向けた検討が進められており、手段のひとつに生産現場へのサーバ設置が考えられています。では、サーバの設置がなぜIoT化に必要なのでしょうか? また、サーバ設置により生産現場で何ができるようになるのでしょう?

工場や倉庫に対するIoT化の必要性

近年、IoT化によるスマート工場が注目されています。スマート工場とは、工場内の機器をインターネットに接続することで、品質や状態といった情報の見える化を実施しようとするものです。見える化により生産性向上が見込まれるため、工場や倉庫に対してIoT化の必要性が高まっているのです。見える化による効果の一例を紹介します。

エネルギーの見える化

工場内の設備ごとにエネルギー使用量を計測し分析することで、エネルギー削減施策を進めることができます。

生産設備の運転状態の見える化

今までは生産設備に異常や故障が発生した場合、目視で確認してきました。しかしIoT化により異常や故障を即座に発見することが可能になります。また、各設備の消費電力から稼働状況を判断できるため、一元管理を行えます。

工場や倉庫におけるIoT化-その課題とは

IoT化が進められてはいるものの、必ずしも順調というわけではありません。IoT化において解決すべき課題とはなんでしょうか。

対応できる技術者の不足

IoT化を進めるためには、まず対応する技術者の教育が必要です。また、関連知識を有する人材を積極的に新規採用していかなければなりません。対応できる技術者が不足していては、IoT化は難しいでしょう。

導入コストの高さ

新しくシステムを導入するので、当然コストがかかります。しかし、導入コストに見合った成果が上がらなければ、導入する意味がありません。導入コストをいかに抑えられるかは、大きな問題です。

セキュリティ問題

インターネットに接続するということは、外部からの不正アクセスにも注意が必要になります。IoT化により集めるデータは重要な企業データであるため、万全のセキュリティ対策が欠かせません。

クラウド処理による遅延

生産現場では通信環境に制約があるにもかかわらず、リアルタイム性が求められることが多くあります。インターネットの先にあるクラウドでは、数百msから数秒単位の処理時間が掛かる場合があり、それら遅延を回避する方法として、生産現場により近い場所で情報を処理するエッジコンピューティングがあります。

生産現場へのサーバ設置により実現されるIoT化

生産現場にサーバを設置する理由は、エッジコンピューティングにあります。エッジコンピューティングとは、入力したデータを機器近くのローカルネットワーク内に設置された中小規模のサーバで処理させる方法です。エッジコンピューティングの導入により、多くの情報を円滑に、かつリアルタイムで処理できるようになり、クラウド処理による遅延を回避できます。
リタールのエッジデータセンターソリューションSmart Packageは、クーリングユニット、火災検知器、消火システム、監視システムといった機能を装備したサーバーラックです。省スペース・省エネと工場に使用する機器として適切な仕様を持ちあわせています。Smart Packageは生産現場へのサーバ設置を促進させるでしょう。

困難でも避けることはできない生産現場のIoT化

生産現場で働く従業員すべてがIoTに関する知識を有しているわけではないため、IoT化の実現には課題が多く存在します。しかし、世界各国でIoT化が進む現在、IoT化によって生産性が向上し、製造業界の競争はより厳しくなることが予想されます。そのなかで生き残るためには、IoT化は避けることができない重要な課題となるでしょう。

参考:

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