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    アジア最大級のデータセンター展示会で見えたDLC市場の進化

    リタール 「CDU in Row 」が実現する高効率サーバー冷却

    Author:門田 将(もんでん しょう) ITセールスグループ  マネージャー

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    アジア最大級のデータセンター展示会「Data Centre World Asia」

    2025年10月、リタールはシンガポール マリーナベイ・サンズで開催された「Data Centre World Asia 2025」に出展しました。私は、今回初めて日本法人(リタール株式会社)からの参加者として現地入りしました。

    マリーナベイ・サンズといえば観光地の印象が強いですが、実は展示会用のホールも併設されており、今回のような大規模なテックイベントにも対応できる施設です。Data Centre World Asiaは、Tech Week Singaporeという複合イベントの中でも最大規模のセクションであり、地上階と地下1階(実質地下2階)にわたる2フロアで展開されていました。

    会場は非常に盛況で、すでに来年のブースの取り合いが起こるほどの熱気に包まれており、アジア市場におけるデータセンター需要の高まりを肌で感じることができました。

                                                         入場ゲートの様子
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    会場の賑わい
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    来年のブースを予約する出展者たち

    出展の目玉は、CDU( Coolant Distribution Unit) in Row

    リタールとしては今回が3回目の出展となりますが、日本法人からの参加は初めてです。初日10月8日午前10時には、弊社のDLC(Direct Liquid Cooling)ソリューションの目玉である「CDU(Coolant Distribution Unit) in Row」のオープニングセレモニーを実施しました。


    強力なモジュラーソリューションDirect Liquid Cooling

    ※RittalのDLCソリューションは2026年度の販売開始を予定しています。

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    • 開場前。ブースの最終確認
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    オープン!  最大1MWの冷却能力を提供するCDU in Rowがその姿を現す (リタールのLinkedInより)

    市場の変化とCDU展示の増加

    継続的に参加している他国のリタールメンバーの話では、今年はCDUを展示する企業が昨年よりも増加しているとのこと。昨年は実機を持ち込まず、パネル展示やコンセプト紹介に留まる企業が多かったようですが、今年は複数の企業が実機を展示しており、GPUやそれを搭載したAIのパフォーマンスを支えるDLC市場の一層の成長と競争の激化を感じました。

    このような状況の背景には、東南アジア地域におけるDLCの実運用の広がりがあると考えています。実際、マレーシアやインドネシアの同僚によると、比較的安価な電気料金*を背景に、同地域の多くのデータセンターで高電力・高負荷ラックが運用されており、それをサポートするDLCがすでに稼働しているとのことでした。電力コストが冷却方式の選定に直結する中で、液冷の効率性が評価され、実機導入が進んでいるのは自然な流れと言えるでしょう。

    一方で、日本はシンガポールと並んで電力料金が高く*、特に商用電力の単価はアジアの中でも上位に位置します。このような国での高負荷ラックの運用は高コストになるという考えもありますし、一方で冷却効率の高いDLCへの関心は今後さらに高まるとも予想されます。特に、高密度化・高発熱化するGPU/AIサーバー群への対応や、再エネ比率の向上に伴う電力供給の不安定化などを背景に、液冷の導入は避けられないフェーズに入っているのではないでしょうか。

    * 参照:Cost of Electricity by Country 2025

    https://worldpopulationreview.com/country-rankings/cost-of-electricity-by-country

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                                                            会場内には実際のデータセンターを再現したスペースも

    リタールのCDU in Rowの強み

    このような市場環境の中で、今回のData Centre World Asia 2025への出展を通じて改めて感じたリタールのDLCソリューション、特に「CDU in Row」の強みとして以下が挙げられます。

    ・拡張性
    冷媒であるPG25をサーバーに供給するためのCDUは、必要な冷却能力に応じて後付けが可能です。これにより、お客様の初期投資を最適化しつつ、将来的な拡張にも柔軟に対応できます。

    ・保守性
    CDUをはじめとする主要部材はホットスワップ対応となっており、稼働中でも交換が可能です。これにより、ダウンタイムを最小限に抑えた保守運用が実現できます。

    ・コンパクトなサイズ
    CDUユニットはOCPラックの背面にパイプがせり出す程度のサイズ感で、サーバールーム内でもスペースを大きく占有することなく設置が可能です。

    これらの特長は、費用対効果を最適化した柔軟なAI/GPU運用や、スペース制約が厳しいデータセンター業界においては大きなアドバンテージとなります。

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                         ホットスワップ対応している

                          冷媒ポンプ(CDU/CCU)

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    OCPラック +αのスペースで設置可能

    最も強力なクーラント分配ユニットCDU In-Rowが実現するモジュール式水冷ソリューション

    DLC

    今後に向けて

    今回の展示会を通じて、データセンターの高密度化やAI処理の急速な拡大により、DLC市場の競争が激化していることを実感するとともに、リタールの技術的優位性を改めて確認することができました。
    日本市場においても、DLCのニーズは着実に高まっており、今回のシンガポールでの経験を活かして、より効果的な提案活動を展開していきたいと考えています。

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