私たちの食生活を陰で支える大事な存在、食品機械とは?

食品機械は日常生活では目にする機会が少ないですが、グルメやお取り寄せブーム時にテレビ番組で紹介されたこともあり、知っている人も多いでしょう。食品機械は私たちに安全な食生活を提供してくれる存在で、多くの種類があります。そんな食品機械とは何かを紹介します。

食品機械とは

食品機械とはそもそも何でしょうか。原料素材を加工処理、調理生成する際に使用される器具や装置のことを食品機械と呼びます。ここでいう原料素材とは農産物、畜産物や水産物のことです。つまり、調理用に使われる機器は幅広く食品機械と呼ばれています。
販売額は2012年から毎年増え続けており、ニーズが高い機械です。

数多くある食品機械の種類

食品機械の種類はとても豊富です。日本標準産業分類によると、精米機械や製粉機械など10種以上に分類されています。
食品は私たちの食卓にのぼるまでに、主に原料処置、食品製造・加工、分量・計量、包装・充填の4つの生産工程を経てきます。各工程で食材や加工内容にしたがい業者の要望に合わせ、さまざまな種類の食品機械が使用されているのです。
ここでは数多くある食品機械のなかから一部を紹介します。

ホモジナイザー

液体中の粒子を均一に加工する機械です。牛乳やチーズなどの乳製品における乳化や均質、コーヒーやジュースなどの飲料の分散粉を加工する際に使います。ホモジナイザーには、超音波式、攪拌(かくはん)式および高圧式の3種類があります。

フライヤー

揚げ物をする際に使う食品機械です。飲食店に置いてあることも多く、知っている人も多いでしょう。

食品乾燥機

乾燥させた食品、ドライフルーツやジャーキーなどをつくる食品機械です。自宅でもドライフルーツやジャーキーなどの食品をつくることがあるため、家庭用の食品乾燥機も販売されています。

急速冷凍機

食材の温度を短期間で急激に下げることにより冷凍する食品機械です。買い物に行った際よく見る冷凍食品は、この急速冷凍機により食材を冷凍したものです。

 

守るべき食品機械のルール‐食の安全のために

食品機械を製作する際には、当然守らなければならない規定があります。これらの基準は手順や管理方法のほか、食品機械の材質にいたるまで、細かく規定されています。ルールを守っているからこそ、食品機械の安全性が確保でき、安全な食品を口にすることができるのです。

守るべき材質のルール。その内容は?

日本における食品機械のルールはJIS(日本工業規格)で規定されています。JIS B 9650-2の「4.2 構成材料から生じる危険源」に書かれており、「意図した用途に対し不適切である材質」、「食料品を汚染するおそれがある材質」など、衛生面に関する危険源の除去、リスク低減を規定しています。

また、日本国内に限らず多くの食品メーカーはHACCP(ハサップ)を採用しています。HACCPはアメリカ航空宇宙局(NASA)によって考案された、安全な食品製造のためのガイドラインです。しかし、規格が統一されておらず、明確な基準が設けられていませんでした。
そこで作成されたのが、国際規格ISO22000です。ISO22000にはHACCPの内容が含まれているので、食品機械メーカーはこの国際規格取得を目指しています。

ほかにもヨーロッパではEHEDG(欧州衛生工学・設計グループ)によるガイドラインがあり、内容はISOやJISと定める要求がほぼ同じです。
またドイツではIFS(国際食品規格)が採用されています。IFSはISOより要求が厳しく、IFS認証を取得すればISOの取得は必要ありません。ドイツ企業へ食品機械を納入する際には注意が必要です。

材質以外の注意点

材質以外にも製造工程や衛生管理など、守るべきルールが多くあります。食品機械の製造時にはこれらすべての規定を満たさなければなりません。

食品機械の将来性-求められることとは

工場の大規模化および高機能化により、食の安全と安心に加え、省エネ化や自動化のニーズが高まっています。特に深はー刻な人手不足に対応するため、自動化に対するニーズが高く、IoTを活用し管理や分析を行うスマート化にも積極的です。

また食品製造において、作業場を清潔に保つことは衛生上重要であり、規格にも記載されています。そのため食品機械は定期的な洗浄やメンテナンスが必要となります。また、清掃の効率化という点においても、食品機械の洗浄とメンテナンス性の向上は重要です。これまでも取り組まれてきましたが、今後より一層向上が求められるでしょう。

さらに食品機械の輸出比率は7%程と低いことから、今後はグローバル化への対応も課題とされています。

食の安全のため進化し続ける食品機械

食が多様化した昨今、食品機械のニーズはより高まり、それに応えるため性能は進化し続けています。一般には目にする機会が少ない食品機械ですが、多くの技術者が取り組み、より良い食品機械を製造することで、私たちの食の安全を守っているのです。

 

参考:

リタール公式Webサイト

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