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    W. Althaus AG社:パネル製作とスイッチギア組立の自動化

    パネル製作とスイッチギア組立工程には改善の余地が多くあります。スイスのW. Althaus AG社は、すべての作業工程を見直し極限まで自動化を促進してきました。エンジニアリングから生産、試験までの全プロセスチェーンにわたる一貫したデータ管理が、同社の戦略的成功の鍵となっています。リタールのシステムが、W. Althaus AG社の優れたデータ管理をお手伝いしています。

    「プロセスチェーン全体にわたって最適化を図った結果、過去2~3年間で生産性がおよそ20%向上しました。」とW. Althaus AG社のオーナーであるWalter Althaus氏は述べています。

    重要なのはデータの完全性

    ハードウェアエンジニアリングでは、初めに、お客様の要求事項を理想的に満足するソリューションが開発されます。電気的計画はEplanのElectric P8を利用して策定されました。

    電気的計画の策定後、W. Althaus AG社の専門家が、Eplan Pro Panelに仮想エンクロージャーのプロトライプを作成します。プロトタイプの完成度は、使用する部材に関するデータをどの程度得ることができるかによって決まります。データには寸法、電気的な接続および仕様なども含まれます。データは、多くの場合、Eplan Data Portalからダウンロードできます。このポータルには、現在、60以上の有名企業のおよそ480,000個の製品や装置データが記載されています。W. Althaus AG社の場合は、データは同社Eplanデータベースへ直接ダウンロードされます。リタールシステムはこの一部です。制御およびスイッチギアシステムは、リタール製のエンクロージャーシステムと標準化およびモジュール化することができます。

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    エンジニアリングデータを使って直接制御

    パネル製作とスイッチギア組立は、まだ多くの工程が手作業で行われています。しかし、W. Althaus AG社では、生産の自動化を限界まで追及しています。例えば、ケーブルアセンブリの引き回しは、Eplan Pro Panelを利用して直接に実現されています。

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    終端の自動組立

    ケーブルアセンブリや金属加工に加えて、トップハットレールへの端子の取り付けも労働集約的な生産プロセスの一つです。Athex 端子自動組み付け機は、トップハットレールへの端子組み付けを自動化します。この機械は、機器条件に応じて最大6000個の端子を収納し、トップハットレールへ端子を自動取り付けします。端子へのラベルの直接貼付も可能です。補助機器としてはCutexカッター機の利用が最適です。このカッターは、自動でトップハットレールを適切な長さに切断し直接ラベル貼付できます。

    さらに、両機器はEplanプロジェクトのデータを使って直接動作することができます。これら2つの自動化機械を組み合わせて利用することで、スイッチギア製作における手作業工程数の大幅な低減が可能となります。W. Althaus AG社のオーナーWalter Althaus氏によれば、自動化によって、同社の生産性は50%程度向上する可能性があると予想しています。

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