コネクテッドインダストリーズの意味ー現状と今後

今後さらに伸びていくとされるIoT(モノのインターネット)を軸に、ドイツではインダストリー4.0という取り組みが行われています。ドイツをはじめとする世界的な変革の流れを受け、日本政府は「コネクテッドインダストリーズ」という戦略を掲げました。コネクテッドインダストリーズが目指すものとは何か、その詳細と今後についてご紹介します。

コネクテッドインダストリーズとは

コネクテッドインダストリーズ(Connected Industries)とは「企業と企業、機械と機械、人と人などがデータを介して“つながる”世界」に向けた、日本政府による支援政策です。2017年3月にドイツ(ハノーバー)で開かれた国際情報通信技術見本市「CeBIT(セビット)2017」にて発表されました。

経済産業省が掲げるコネクテッドインダストリーズの基本的な考え方は、「様々なつながりにより新たな付加価値が創出される産業社会」(経済産業省資料 “Connected Industries”~我が国産業が目指す姿(コンセプト)~ より)。モノとモノがつながるIoTだけでなく、国を超えて企業と企業がつながることや、世代を超えて人がつながること、生産者と消費者がつながることをめざします。このような多様なつながりから、ものづくりや社会問題の解決を図っていこうとしているのです。

コネクテッドインダストリーには、下記の3つの柱があります。

  • 人と機械・システムが対立するのではなく、協調する新しいデジタル社会の実現
  • 協力と協働を通じた課題解決
  • 人間中心の考えを貫き、デジタル技術の進展に即した人材育成

特徴的なのは「AIもロボットも課題解決のためのツール」と位置づけているところです。日本ならではの高い現場力を活かし、AIやロボットと仕事を奪いあうのではなく共存しあう、人間主体のデジタル社会を築くという理念が示されています。

またこのときハノーバーでは、日本とインダストリー4.0を主導するドイツが協力しあいIoTの推進を行っていくというハノーバー宣言が採択されています。

重点的にコネクテッドインダストリーズが進められる5つの分野

経済産業省は、今後コネクテッドインダストリーズを進めるうえで重点的に強化する分野として、下記の5分野を掲げました。

  • スマートライフ
  • 自動走行・モビリティサービス
  • ものづくり・ロボティクス
  • バイオ・素材
  • プラント・インフラ保安

例えばスマートモノづくりでは、現場に蓄積された高い技能がデータ化され、次の世代に継承されることが掲げられています。また自動走行の分野では、日本の強みである自動車関連産業が活きてくるでしょう。ドイツをはじめとした各国の展開に引けを取らぬよう、日本が得意としている分野かつ今後も強みとなると予想される分野が選ばれています。

コネクテッドインダストリーズの現状と今後

コネクテッドインダストリーズの推進に向けて、政府はさまざまな形で企業の支援を行っています。例えばIoTを活用した新しいビジネスモデルを実際に試してみたいと望む企業に対し「スマート工場実証事業」の認定を行っています。これに認定されると、政府の実証実験の「委託」という形で資金面などの支援を受けることが可能になります。平成28年度は西日本プラスチック製品工業協会や今野製作所など、14の事業がスマート工場実証事業に指定されました。シリンダ温度、射出速度、金型温度といった現場でのデータを収集・分析・活用したり、製品の付加価値を高めるなどの実証実験が行われています。

ほかにも政府主導でIoTに関するワークショップの実施や、中小企業を中心にIoTを活用するための助成金が用意されているなど、新規の企業の参入を積極的に受け入れています。

参考:

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