プライベートクラウドの定義。パブリッククラウドとの違いとは?

インターネットの普及に伴い、クラウドコンピューティング(一般的には略してクラウド)という用語がよく使われるようになりました。2018年現在、業種や企業規模を問わず多くの企業がクラウドを導入しています。
クラウドのサービスには、大別するとプライベートクラウドとパブリッククラウドの2種類があります。クラウドを導入する際にはこれらの違いを理解したうえで、適切なクラウドを選択しなくてはいけません。2種類のクラウドの定義と違いについて紹介します。

クラウドを導入することによりどのようなメリットがあるのか

クラウド導入によって資産や保守体制を社外に持つことで、コストを抑えることができます。また、セキュリティ面においては外部委託することで、専門家による最新のセキュリティ環境での管理が可能です。インターネットにさえつながれば、どこでもクラウドサービスを利用することができるという点も、クラウド導入のメリットといえるでしょう。

プライベートクラウドとは何か?

プライベートクラウドの定義

プライベートクラウドとは、自社のためだけにクラウド環境を構築することにより、自社内とグループ会社にコンピューティング環境を提供するサービスです。専用のクラウド環境であるため、自社の運用にあわせた環境の構築やカスタマイズができます。構築のバリエーションにより、さらにオンプレミス型とホスティング型に分けられます。

プライベートクラウドのオンプレミス型とは?

自社内でクラウド環境を構築し、機器を設置する方法を指します。そのため、独自にセキュリティ対策が必要となり、初期費用・管理費用が高額になります。しかし、独自のカスタマイズが可能で、自社セキュリティポリシーの導入や機器の冗長構成などを円滑に行えます。

プライベートクラウドのホスティング型とは?

サーバ本体と設置場所をクラウドプロバイダーが提供し、システムの一部分を企業が占有し利用するサービスです。パブリッククラウド内を区切って顧客専用のクラウド環境を構築、提供しています。

もうひとつのクラウド、パブリッククラウドとは?

パブリッククラウドの定義

クラウドプロバイダーが提供するクラウド環境を、企業や組織など不特定多数のユーザがインターネットを通じ利用できるサービスです。ユーザはハードウェアや通信回線などを所有することなく、簡単な手続きだけで使うことができます。

プライベートクラウドとの違い

プライベートクラウドとパブリッククラウドの違いについて、項目別にまとめます。

  • 費用

パブリッククラウドが最も安価となります。プライベートクラウドのオンプレミス型は設備の維持管理コストがかかり、ホスティング型は専用インフラを構築することから導入コストがかかります。

  • 導入スピード

パブリッククラウドが最も早く導入可能です。プライベートクラウド内では、オンプレミス型よりホスティング型のほうが早くなります。

  • カスタマイズ性

カスタマイズ性についてはプライベートクラウドのほうが、パブリッククラウドよりも優れているといえます。プライベートクラウドは、ユーザの仕様にあわせてクラウド設計を構築できるためです。

  • セキュリティ性

パブリッククラウドはサーバをインターネット上に置くことになることから、一般的にプライベートクラウドと比較するとセキュリティ性が低いといえます。このため、パブリッククラウドのベンダー(提供者)は幾重にも防壁を設定し、安全性を強調しています。

プライベートクラウドはユーザごとに独自のセキュリティ対策を実施することが可能です。特にオンプレミス型では、ユーザのネットワーク環境下でクラウド環境を設計構築できることから、最も安全となります。

  • 運用負荷

先述したとおり、プライベートクラウドのオンプレミス型はユーザ側で環境の設計構築が必要なことから、運用の負荷としては最も高くなってしまいます。

  • 障害対応の速さ

プライベートクラウドのオンプレミス型は、障害発生時もすべての復旧作業をユーザ側で行うことから、ユーザー側に専門知識をもった担当者がいれば、障害発生時には迅速な対応が可能です。プライベートクラウドのホスティング型やパブリッククラウドでは、クラウドサービス事業者が対応することになります。

クラウドといってもメリットはさまざま。運用に適したクラウドの選定を。

クラウドにも種類があり、それぞれにメリットがあります。クラウドを導入する際には、まずこれからどのような運用をしていくかを検討しておく必要があります。そうすることで、より効率的なクラウド運用が可能になるでしょう。

 

参考:

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